解体工事のよくあるトラブル
口頭での見積りについて
立ち会い見積りの際にあなたと解体業者とのやりとりで、
「だいたい、いくら位になるのでしょうか?」
「ざっとみて概算で○○円くらいですかね」
などというやり取りがよくあります。
このとき業者の言う金額を鵜呑みにしてはいけません。業者によっては、家の解体の金額だけを言い、付帯工事(塀、植木、庭石など)の撤去費用などが解体費用に含まれていない場合もあるので、確認が必要です。
弊社は詳細な見積書を作成いたしますので、ご安心ください。
地中障害物等の追加工事
地中障害物とは敷地の地中に埋没している、以前の建物の基礎や浄化槽等のことをいい、通常見積りには地中障害物は含まれていないので注意が必要です。(見積り書には「地中障害物は別途」と記載されているのが一般的です。)
当然地中から何も出てこなければ追加費用はありません。
掘ってみなければわからない事ですので、地中から障害物が出てきた時は別途経費がかかることになります。
弊社は工事の際に、もし地中障害物が出てきて追加費用がかかるような場合は、ご連絡しお立合い頂くか、写真などでご報告し、日数や価格のご提案をさせていただきます。
工期について
例えば、一般的な木造2階建床面積30坪程度の場合、立地や天候にも左右されますが、おおよそ1~2週間はかかると考えた方が良いかと思います。内装材を丁寧に分別し、しっかりした解体をしていただくと、どうしてもそのくらいの期間はかかります。
金額が他社に比べてかなり安い業者には、予定工期を確認しましょう。又、工期があまりにも短い場合は、荒い工事、ミンチ解体、不法投棄などリスクも高いので気をつけましょう。
近隣の方々に対しての心遣いや、建替えのご予定などを考えると、早く終わらせて欲しいという気持ちにもなりますが、注意が必要です。
許可証がない業者
建設リサイクル法により延床面積が80m2以上の建物は届け出業者しか解体工事を行えません。
解体業者の中には無許可の業者などが、とにかく安さだけを売りにしていたり、しっかりとした処理を行わないなど、皆さんが持つ業界のイメージを著しく低下させる原因を作っているのが現状です。また、許可を取っている業者にも、建設リサイクル法に定められた義務を怠る場合もあるので注意が必要です。
業者を選定する際は、許可証やマニフェストの提出など、書類に関してもしっかりと事前に確認しましょう。
産業廃棄物収集運搬業許可書
産業廃棄物を排出事業者から委託を受けて収集し、処分場等へ搬入する場合は、それぞれ産業廃棄物収集運搬業の許可を受ける必要があります。
依頼した解体業者が廃棄物を持っていった先(中間処理場など)でしっかりした処分をせず不法投棄などをしてしまうと、(法的には)施主(あなた)まで罰せらることになります。
業者を選定する際は、許可証の確認など、書類に関してもしっかりと事前に確認しましょう。
近隣トラブル
解体工事において振動や音、ホコリをゼロにすることは不可能です。それでも、業者さんの施工方法や近隣への気遣いによって大きな差が出てきます。
もちろん、しっかりとした業者は事前に近隣挨拶をしてくれますが、施主さんも近隣の方々には常識的なご挨拶はしておきましょう。今後のご近所付き合いなどもあるので特に気を遣いながら挨拶の仕方を決めましょう。
また、立地や建物によっては近隣の建物にヒビが入った、などでトラブルになることもあります。最後に隣地との境界についてもトラブルになる事もあります。その危険がある場合、必要であれば隣地の方に立ち会っていただき、測量することも考慮しなければならないこともあります。
不法投棄
解体業者の中にはとにかく安さだけを前面に出し、工事のときに出た廃材を地中に埋めたり、産業廃棄物を不法投棄するなど、正式な処理を行わない業者もあります。(今現在も不法投棄で摘発される業者のニュースが後を絶ちません。)
「建物が無くなれば何でも良い」
「安ければ何でも良い」
ではなく、不法投棄は自然環境を損なうばかりでなく、あなた(解体発注者)自身も法的に罰せらます。
モラルを守り、細心の注意を払って不法投棄を行わない業者を選定しましょう。
マニフェストの確認やその他、処分の仕方など気になった事は細かく確認しましょう。